こんにちは、ほなるべ です!
このページでは 冬至について お話しします
冬至ってなに?
冬至とは、
一年間で最も昼が短く、夜が長い日のこと。
太陽が一年で最も南から顔を出し、正午には一年で最も低い位置に昇り、そして一年で最も南に沈んでいく日ともいえます。
そして冬至は二十四節気のひとつ。
日付の決まりはなく、毎年変動します。旧暦では、22節である「冬至」から23節の「小寒」の約15日間を指しますが、新暦ではこの一日目である日を指します。
二十四節気とは?
月日と季節がずれないようにするための指標のこと。
明治時代に突然改暦(旧暦から新暦に変更)された影響で、旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日になってしまい、1ヶ月ほどずれが生じるといった出来事がありました。月日と季節がずれると育つはずの農作物が育たなかったりと、農業などの指針になり得ず不都合が出てきます。それを解消するために季節の指標となるべく取り入れられたのが二十四節気です。
二十四節気(冬至)は、太陽暦の基礎である地球と太陽の運行関係から安定した季節を決められるとはいえ、一年を24等分して決めているため毎年一日程度前後します。
※暦には太陽の動きを基礎とした「太陽暦」、月の満ち欠けを基礎とした「太陰暦」、太陽の動きと月の満ち欠けを基礎とした「太陰太陽暦」の3種類があります。
現代(新暦)では1873年以降、太陽の動きを基礎とした太陽暦を使用していますが、旧暦では月日は月の満ち欠けで、季節は太陽の動きで暦を決める太陰太陽暦が使用されていました。
「一陽来復」とは?
一陽来復(いちようらいふく)とは、
太陽が一度力を失う(昼が短くなる)ものの、「冬至」を境に再び力を取り戻し(昼が長くなり)、
そして新しい年が始まり、春が訪れ、運気も上がる
=悪いことが続いた後に良いことが起こる
という意味です。
朔旦冬至とは?
「朔旦冬至」とは、
二十四節気の中でも重要な「一年の節目である冬至」が、旧暦の月の始まり(11月1日)である「新月」と重なることをいいます。
その頻度はなんと20年に一度です。
冬至が一年の節目である理由
それは「二十四節気」にあり、
・二十四節気の基点は冬至で、冬至を観測することで暦を正す
・冬至は11月、夏至は5月、春分は2月、秋分は8月とする(旧暦)
・これに反しない範囲で閏年を入れる
と決められているからなのです。
昔は「朔旦冬至はおめでたい日」とされ、宮中で祝宴が行われていました。
冬至にすると良いこと
冬至は、特に祭事や行事はありません。
しかし、古くからある習わしが現在でも広く根付いています。
代表的なものを4つご紹介します。
① 柚子湯
柚子湯とは、湯船に柚子を浮かべた湯のこと。
・五月の「端午の節句」に入ると良いとされている菖蒲湯や七夕の「水浴び」、夏の土用の「丑湯」と同じように冬至に「柚子湯」に入ると一段と寒さが増すこの時期でも風邪をひかずに過ごせる
・冬が旬である柚子をお風呂に浮かべることで香りが邪気をや穢れを祓う
・柚子を輪切りにすると太陽に似ていることから冬至の弱った太陽の力を補う
などのいわれがあり、寒い冬を乗り切るために入るようになりました。
② 冬至粥
冬至粥とは、冬至に食べる小豆の入ったおかゆのこと。
・小豆の赤色が邪気を祓う
・病気をもたらす疫病神が小豆が苦手
などのいわれがあり、無病息災を願い食べるようになりました。
③ 冬至かぼちゃ
冬至かぼちゃとは、冬至に食べるかぼちゃのこと。
現在では年中様々な野菜を手に入れることができますが、昔はそうもいかなかったため冬はとても厳しい季節でした。
しかし、かぼちゃは夏から秋にかけて収穫される夏野菜でありながら非常に保存性の高い野菜でなんと2〜3ヶ月ほど日持ちし、栄養価も非常に高かったためとても重宝されたようです。
そして下記 ④冬至の七種「運盛り」にも登場してきますが、かぼちゃは「南瓜=なんきん」と呼ばれ最後に「ん」がつく縁起の良い食材だったため、かぼちゃが食べられるようになりました。
京都ではかぼちゃではなく大根を食べる!
冬の代表的な野菜である「大根」。
京都では「大根焚き」が昔から冬の風物詩だったため、かぼちゃではなく大根が食べられています。
「大根焚き」のはじまりは、「太陽が力を失う=人間も生きる力も失う」という考えで、焚き火をして寒さを凌ぎ、生きる力を取り戻すことが狙いでした。
「大根」は、かぼちゃと同様、非常に栄養価が高く、「ん」のつく野菜なので縁起担ぎもバッチリですね。
④ 冬至の七種「運盛り」
冬至の七種「運盛り」とは、食材の最後に「ん」がつく7種を食べ縁起を担ぐというもの。春の七草ならぬ「冬の七種」です。(「ん」がつく=「運」がつくの語呂合わせです)
冬至の七種はこちら↓
・南瓜(なんきん=かぼちゃ)
・れんこん
・にんじん
・銀杏
・寒天
・金柑(きんかん)
・うどん
いったいなぜこの七種なのか疑問を持たれる方もいると思います。なぜなんでしょうか…調査していますが、今のところわかっていません。
ただ一点言えることは今も昔も日本人は「7という数字が好き」で「縁起を担ぐこと」も好きだったということです。
まとめ
冬至は一年で最も昼が短く、夜が長い日。
特別な祭事や行事はないものの、暦の基礎となるとても重要な日です。
二十四節気のひとつで毎年日付が変動しますが
今年2025年の冬至は
12月22日(月曜日)です!
※2024年の冬至は12月21日(土)
※2023年の冬至は12月22日(金)
厳しい寒さを乗り越えるために
柚子湯に入りしっかりと身体を温め、冬の七種を食べ栄養たくさん摂りましょう!